3つのONE
最も読まれない文章とは何かを、ご存知でしょうか?
最も読まれない文章。
それは、「何が言いたいのかわからない文章」です。
特に初期段階でやってしまいがちなのが、あれこれと詰め込みすぎてしまう事です。
せっかく良い文章なのに、いまいちピンとこなかったり、筆者の意図がわからなかったりする文章って結構あります。
長い文章がいい。という神話があります。
確かに上位表示されている文章の多くは長い文章が多いですし、キーワードに引っかかりやすかったりするので、検索エンジン的には有利かもしれません。
しかし、わたしたちが文章を書くのはGoogleやYahoo!に対してではありません。
読者に対して文章を綴るのです。
もっと言うと、どれだけアクセスが集まろうが、読まれない文章をいくら綴ったところで、無価値なのです。
たくさん文章を書いていく上で、自然と長い文章が書けるようになってきますので、最初のうちは長い文章にこだわる必要はありません。
短くても良いので、ハッキリと主張が伝わり、最後まで読んでもらえる文章を書く事を意識しましょう。
そこで今回は、読まれる文章を書く為の三つの基本事項を解説していきます。
三つの基本事項とは、以下の3つです。
- One Market:一つの市場
- One Message:一つのメッセージ
- One Outcome:一つの出口
One Market 一人に向けて書く
文章を綴る際には、一人に向けて書くように心がけて下さい。
「皆さん」というような言葉を使わないようにします。
「あなた」もしくは「名前」で呼びかけていきます。
これは、「あなたひとりに向けて書いているんですよ!」と読み手に認識させる為です。
中学生時代の全校集会をイメージして下さい。
校長先生が何やら熱弁してるけど、耳に入ってきませんよね。
理由は、大勢に向けて話しているので「自分とは関係ない」と思うからです。
それが、「赤い服を聞いてるあなた!あなたのために言ってるんですよ!」
突然、校長先生がこのように言えば、赤い服を着ている人は全員「え、俺(私)!?」となって顔を上げるはずです。
文章を書く時も同じ事で、「皆さん」という言葉を使うと、読み手が傍観者になってしまいます。
だから、「あなた」と一人称で文章を書く必要がある訳ですね。
そして、どんな人に向けて書くのかを意識して下さい。
例えば、ダイエットの情報を発信するのであれば、ダイエットに興味がある人に向けて文章を書くのです。
セールスレターに関して言えば、ダイエットに興味がない見込み客は、一瞬でページを閉じるくらいで大丈夫です。
変に色んな属性をターゲットにすると、結果的に誰にも響かない文章になってしまいます。
なので、セールスレターを書く際には必ず属性を一つに絞りましょう。
この記事(メール)はどんな人に、何を伝えたいのか?という事を意識して書いてください。
「書き手」が目的をわからずに書いているようでしたら、「読み手」にも絶対に伝わりません。
One Message ひとつのメッセージ
一つの記事で伝えたいメッセージ(主張)を一つにしぼります。
基本的に読者は、一度読んだ記事の内容など覚えていません。
「良い話だったな」
とは思っても、内容を完璧に説明できる人など、よっぽど特殊な人種の人です。
なので、たった一つだけでいいので、読者の心に残る文章を書いていくのです。
特に初心者にオススメなのは、記事を書く前に伝えたい事を一つ、先に決めてしまう事です。
そして、その主張を裏付ける理由を何度も繰り返し述べていく事で、一つの記事を構成していく。
こうすれば、軸がぶれる事なく、主張を伝える事ができます。
少なくとも、書いている途中で「あれ?何が言いたかったんだっけ?」と着地点を見失う事はなくなるはずです。
あなたが、まだ文章を書くことに慣れていない状態でしたら、ぜひ試してみて下さい。
One Outcome ひとつの出口
文章の最後には、読み手にとって欲しい行動を必ず言葉で促して下さい。
セールスレターであれば、目的は紛れもなく「申し込みリンクをクリックし、購入してもらうこと」ですよね?
であれば、「こちらをクリックして、今すぐ購入して下さい!」
とストレートに言葉にして指示するのです。
「嫌われるんじゃないか?」と不安になってしまい、最後に言葉を濁したり、回りくどい表現を使う人がいますが、それは間違いです。
なぜなら、申し込みリンクにまで辿り付いているという事は、少なからず悩んでいる状態だからです。
全く興味のない人でしたら、そこに来る前にページを閉じているはずです。
そこまで来ている段階の人には、自信を持って行動を促しましょう。
リアルの世界でも同じですが、最後の押しが弱いが為に損をしている人は非常に多いです。
「買って下さい!」の一言が言えないが為に、本来購入してくれたであろう見込み客を取りこぼしてしまうのは、非常にもったいないです。
基本的に多くの人は「受け身」なので、こちらが意図する行動は、明確に言葉にしなければとってくれません。
もしくは、読者が「何をして欲しいのか?」を理解していません。
なので、とって欲しい行動は明確に「言葉で」指示しましょう。
そして、必ず一つの選択肢に絞る(出口を一つだけ用意する)事が重要です。
選択肢が複数あると、人は迷います。
「人は、迷ったら「NO」と言う」と言われているように、読み手を迷わせる選択肢を与えてはいけないのです。